父との関係性

このブログは平穏な日常を送っていた二十歳の私が父の死をきっかけに祖母に訴えられたリアルに起こった話を綴っているブログです。

父との関係性

我が家は一般的とは言えない家族の形をしていた。

物心つく頃から父は忙しい人だった、基本的に帰りは遅く週に2日会えれば良い方ではあった。父が帰ってくる日は決まって母は父の好きな料理を作って待っていた。

しかし私が幼稚園年長になる頃には月に一回会うか会わないかになっていた。父は勉強に厳しく、勉強が苦手だった私はいつも父が帰ってくる日はなるべく早く寝て勉強を回避していたため帰ってこないことにどちらかと言えば喜んでいたと思う。

しばらくして月に一回もなくなり、いつの間にか父と会うのは必ず外になっていた。私は父のことを好きでも嫌いでもなかった、私にとって父は近くて遠い存在であり、彼は父ではあるものの未知の領域だった。

そこから月日が経って2019年に突然なくなったわけだが、その当時父は祖母と一緒に住んでいた。

病院の個室で警察官に父について聞かれたが、4年もあっていないため何しに車に乗ってどこに行こうとしていたなどわかるはずもなかった。当時父は祖母と一緒に住んでいたため私たちが祖母と連絡を取ろうとするも繋がらず、警察もどこにいるかわからないような状況が数時間続いた。

その間私たちは病院から父の身につけたいたものを受け取った。

その中には血のついたシャツ、財布、折りたたみの携帯、そして鍵が入っていた。祖母とも連絡がつかない中、4年も父にあっていない我々が受け取るべきなのか迷ったが病院では保管できないということで私たちが預かることになった。

終電間近になり帰るかこのまま泊まるか迷っていた時に警察官から祖母と連絡が取れたことを聞かされた。祖母は旅行中で病院に来るまで時間がかなりかかるということでその日は私たちも帰宅することにした。